シングルファーザー日記を始めます

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離婚というのは紙切れひとつで簡単に成立してしまうものなんですね。

それを役所に提出すると、その時点で他人に変わってしまいます。

12年前の4月12日に僕たちは入籍しました。

明るい未来を想像して、子供は何人欲しいねとか話しをしながら、結婚生活のスタートを切りました。

僕の両親は毎日の大ゲンカのあげくに離婚して、母が出ていったという過去があります。

毎日喧嘩をする両親をなだめたり、グチを聞いてあげるのが僕の日課でした。

そんな家庭環境が大嫌いで、自分が結婚したときには笑顔の絶えない明るい家族にしてやるんだと思っていました。

だからかもしれないけど、結婚相手や好きな相手はまっすぐな笑顔で笑ってくれるひとを選んでいました。

僕が25歳の時に、妻に出会いました。

職場に新卒で入社した22歳で、頭の回転が早くて、とても笑顔の素敵な女の子でした。

その時はまだ別に彼女がいて、ただ可愛い子が入ってきたなぁぐらいの感じでした。

それからしばらくして、その彼女と婚約するという話しになりましたが、突然相手から破断され、絶望のどん底にいたときに助けてくれたのが妻でした。

友だちとして、仕事帰りに一緒に映画を観に行ったり、ごはんを食べに行ったり。

付き合っているわけではないけど、そうやってずっとそばにいてくれた人でした。

だめ人間の僕をそうやって助けてくれた妻の事を、僕は好きになっていました。

でも、婚約が破断になり、心にぽっかりと大きな穴が開いたような自分が、ほかの人を簡単に好きになっていいものかと思い、「付き合ってください」の言葉をなかなか言えないままずっと一緒にいました。

妻とは、いつも息がぴったりで、なぜかほぼ同じタイミングでメールを送信しては二人で驚いていました。

いつも不思議だね。

なんて。

そんな彼女と結婚した僕には、おじいちゃん、おばあちゃんになってもずっと笑顔で寄り添っていく未来しか見えませんでした。

なぜこんな事になってしまったのか。

後悔してもどうしようもない。

妻は違うとは言うけど、もし1年前のあの時に別の選択をしていれば、今のような最悪のシナリオにはならなかったのではと思っています。

今日の朝、離婚する事が決まりました。

理由は、僕という存在自体が気持ち悪いからだそうです。

近寄りたくもないし、顔も見たくないそうです。

ここまで言われたらどうしようもない。

子供たちのお世話もお願いしますと言われました。

そして僕は、3人の子持ちのシングルファーザーになる事になりました。

2018年4月3日

12年の結婚生活があっさりと幕を閉じました。

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